「肌は一日にしてならず」
35歳を迎え、肌の悩みが増えてきたことを実感します。
若いころ散々女の先輩方におどされてきた「下り坂」に入ったのでしょう。
身支度するとき、手を洗うとき、お風呂に入るとき。
頑張っても消えないクマに、くすんだ肌の色。
くっきりと残るほうれい線に新しいシミまで嫌でも見てしまいます。
毎日何度ため息をつくことでしょう。
「30歳から35歳かしら、境目は」
「ぴちぴちなのは本当に短いものねぇ」
「なにかあればすぐに肌に出るようになっちゃうんだから」
「今からちゃんとケアしないと、後悔するわよ」
「肌は日々のケアが重要なんだから」
先輩たちの言葉を、当時の私はなぜ軽く流してしまっていたのでしょう。
あれは私をおどかすためでなく、自身の経験から出たアドバイスだったのだと今さらながら気が付きました。
毎朝化粧に費やす時間を思うと、若いころの肌をなつかしく思います。
20歳のころはよかったのです。
すっぴんで外出しても、何も気になりませんでした。
そもそも隠したいものがないので、化粧したとしても時間は短くて済みます。
化粧を落とさず化粧水や乳液を忘れても問題なく眠れますし、肌の不調が現れることなどありません。
ですが、今は考えただけでもそんなことできなくなりました。
すっぴんで外出なんてなんの罰ゲームだと思いますし、化粧のために起床時間は必然と早くなります。
化粧を落とさず化粧水や乳液なしで寝るなんて、すぐに現れるニキビやツッパリ感を考えると、どんなに仕事で夜遅く帰宅しても必ずやらなければならない習慣となりました。
全身の肌が受け入れ態勢を整えている入浴後は本当に忙しいです。
化粧水、乳液、日によってパックに美容液、そして全身のケアも怠ることはできません。
それでも、その努力が続くのはよくても翌朝までです。
付け焼刃という言葉がぴったりで、もはや笑ってしまいます。
コロナの蔓延で外出が減り、さらにマスクをつけるのが普通になって、化粧時間が減る、隠せる部分が増える、と喜んだのは最初だけでした。
人と接する機会が減り、会話する機会が減り、喜怒哀楽を表現する機会も減り、私の表情筋は衰える一方。
ほうれい線は見事にくっきりと浮かび、私の顔に永住を決めたようです。
マスクをすることによって隠せる部分が増え、化粧をしないどころか日焼け止めや日ごろのケアすら怠った挙句、以前よりクスミがひどくなり、見るからにシミも増えました。
夏場の蒸れる時期にはマスクによる肌への負担が増えるのか、口周りに大人ニキビもぽつぽつと現れ、そうなるともうどうしようもありません。
最終的には肌トラブルからストレスがたまり、それがさらに大人ニキビにつながるという、無限の負のループに迷い込む始末です。
下り坂に入る時期にコロナが重なったのもあって、すべてコロナのせいにしてしまいたい気分になります。
いや、拍車をかけた、という表現が正しいでしょうか。
すべて自業自得だとはわかってはいます。
若いころの自分に会えるのであれば、膝をつめて粛々と言い聞かせたいものです。
職場の後輩や、電車の中で見かける女子高校生、お店のスタッフなど、普段見かける若い子の肌と自分の肌を比べては、出てくるのはため息ばかり。
そして、私もかつての先輩方のように、職場の後輩に繰り返し言ってしまいます。
「今だけよ、肌がぴちぴちなのは」
「胡坐かいてないで、ちゃんとケアしなさいね」
「肌がきれいだと、この先自信になるから」
先輩またその話ですか?もう聞き飽きましたよ、と言われながらも、私はこの話をやめることができません。
彼女たちはかつての私の姿そのもので、このままではきっと10数年先、私と同じ道をたどることになるのでしょう。
できればかわいい後輩たちが同じ轍を踏まないことを祈り、今日も私は彼女たちに煙たられながら、この話を繰り返します。
「肌は一日にしてならずなのよ」と。
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